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| 少しずつ壊れていくなら
いっそ今壊してしまおう。
滅びの美学は
儚いから美しい。
語られる思い出も
今となってはただの過去。
なにも手にできないまま
ただ過ぎていく時間。
どんなに感動しても
どんなに恋愛しても
どんなに後悔しても
じゃあ、何もない手の中に
どれだけ時間はあるんだろうか。
どんなに人と出会っても
どんなに人と別れても
じゃあ、時間のない手の中に
どれだけ思い出はあるんだろうか。
写真に写された誰かだって
いつかは名前のない誰かになってしまう。
時間が名前を持っていくから。
手紙に書かれた言葉だって
いつかは意味のない言葉になってしまう。
時間が意味を持っていくから。
どうしてこんなにも儚いんだろう。
どうして儚いものは美しいのだろう。
どうして
思い出なんてあるのだろう。
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1月22日(木)21:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 日記。 | 管理
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